インドは、ちょっと他の国とは違う魅力のある不思議な国です。人と動物が対等に暮らし、サードゥーと呼ばれる聖者(修行僧)は、何十年も石の上に座って瞑想している・・・・。
10億もの人口をかかえたインドは、社会資本の整備もままならず、混沌と喧噪の中で、みんなが何がしかの仕事をして生活している。ごみ拾いは、きっと代々ごみ拾い。物乞いもりっぱなビジネス。「それで幸せか」など、きっと余計なお世話。これは、延々と続く究極のワークシェアリング。
採石場や石材加工工場へ行くと、大きなブロックを切り出す人、それを薄い板状に裂く人、カットしてエッジを加工する人、それを運搬する人、梱包材の木わくを組む人、梱包する人、それぞれの部門の監督など、みごとに分担しています。
インドには、砂岩、石灰岩、スレート、花崗岩、大理石などあらゆる石材がありますが、主力は砂岩と石灰岩です。おしゃ楽もその主力の二つの石材を輸入しているのですが、それら石材の数ある種類の中でおしゃ楽が選んだ素材は、供給量が少なく、ちょっと加工に手のかかるものでした。
おしゃ楽が惹かれ、取り扱う商品はいつもそういうものになります。
あえて苦行を求めるインドのサードゥーのごとく・・・。
フォレスト(砂岩)は、ペイビング類からソリッド・シリーズ をも含めて、今やおしゃ楽の主力商品です。材質が硬く、イギリスのヨークストーン似のちょっとグリーンがかった色が、落ち着いて品が良いことから、人気が高いのですが、これが、インドの限られた地区の、たった4つの採石場でしか採れません。しかも、その採石場の中でも、一定の、本当に限られた層にしかフォレストにできる石は採れません。そのほとんどを、私たちの供給業者が抑えていますが、それでも、英国などヨーロッパ向けの需要が大きいことから、供給が追い付かない状態です。
ペイビングを製造するには、くさびを入れて裂いて板状にしますが、くさびを入れるのに適したラインは、それぞれの石によって(同じ石でも形成された層によって)、たくさんあるものもあれば、少ないものもあります。
たくさんあれば、ちょうどよいラインが簡単に見つかりますが、裂くラインが少ないものは、どうしても厚さが不揃いになります。まさにこのフォレストがそうで、それで、どうしても厚めのもの、薄めのものが混じってしまいます。
まだまだ修行僧のごとき困難な道を歩み続けることになりそうです。 |